長年の修業を経て、または脱サラして夢の飲食店を開業したいとお考えの方も多いのではないでしょうか。
開業にはお金がかかるというのは、皆さんイメージをお持ちだと思います。
では、どのようなことにお金がかかるのか、それを整理して必要な準備をしてみませんか。

 

開業にあたりお考えいただきたいのは、どのような支出があり、それがいつ発生するのかを把握することだと思います。
ここに必要な支出を挙げてみたいと思います。

店舗費用

店舗費用には店舗物件、店舗設計施工費用、設備・器具、什器・家具、店舗維持管理費用などがあります。

・店舗取得費用
保証金(敷金)、前家賃1ヶ月、仲介手数料1ヶ月分~数か月分、居抜き物件の場合は、その内装を譲り受ける造作譲渡費用が必要になります。
・店舗設計費用
店舗の設計、デザイン料として総工事費の数%
・店舗工事費用
設計、デザイン料と合わせて坪当たり100万円までに抑えて過剰投資を回避しましょう。
・付帯設備購入費用
必要に応じて数万~数十万円
・リース料
リース総額とリース期間で月額費用が決まります

商品費用

商品費用には仕入れ食材、食器、メニュー、メニューブックなどがあります。

・食材の仕入れ
月額売り上げの約27%~33%
・食器の購入
通常、食材の仕入原価に含まれます
・研究開発費
他店の視察をしましょう。数万円/月
・印刷物の製作費用
総投資額の3~4%程度

情報管理

情報管理には食のトレンド調査、経営情報、仕入情報、広告宣伝などがあります。

・インターネット接続
プロバイダー契約、ブロードバンド契約で数千円/月
・業界紙、経営誌
1,000円/月
・新聞、テレビ受信料
数千円/月
・広告代理店
必要に応じて契約してください。
・セミナー、交流会などへの参加
1回数千円~数万円、積極参加を。

店舗運営費用

店舗運営費用にはスタッフ(従業員)給料、税理士などの専門家との顧問契約料、店舗サービス業者との契約料、店舗運営備品費用、運転資金などがあります。

・人件費
月額売上の約21%~27%
・求人媒体費用
数万円~数十万円(1回掲載)
・税理士等専門家への顧問料
数万円/月
・レンタル品、害虫駆除、店舗清掃、クリーニングなど
各数千~数万円/月
・備品、消耗品の購入費
必要に応じて数万円/月
・開業運転資金
仕入れと人件費の3~6ヶ月分

 

いかがでしょうか。かなり大まかな内容ですが、実際にやろうとすると混乱することもあり得ますので、きちんと計画的に整理しておきましょう。

計画から開業までのスケジュール

開業を決意したからと言って、慌ててはいけません。
決意してから開業日を迎えるまでに1年間は必要と思いましょう。
特に一番重要な店舗選びには時間をかけ、場合によっては1年計画で活動しましょう。
なぜなら、優良物件はオープンになっていない場合が多く、街を歩いて探し出さなければならない面があるのです。
優良物件は皆が欲しがりますので、オープンにしなくてもいいのでしょう。

でも、忘れないでください

必要な費用、支出の時期を把握していただきましたが、このままでは夢は実現しません。
開業するには行政の許可を得なければなりません。

 

飲食店の営業許可には、以下のような手続が必要です。
・事前相談
・食品衛生責任者の設置
・営業許可申請
・施設検査の打ち合わせ
・施設の確認検査
・営業許可書の交付
・営業開始

 

店舗の工事など、開業のための準備がすべて整ってから行政に届け出に行ったのでは、要件を満たしていないことによる手戻りが発生する場合があります。
そうなってしまうとコストや時間の大きな損失になりますので、開業準備を始める際に、行政に対し事前相談をすることを忘れないでください。

 

行政書士は皆さんに代わって行政への手続きを行います。
ぜひご相談ください。

 

つぎは、ブログ管理人 「行政書士 岩堀泰一郎事務所」のホームページでお目にかかりましょう!