こんにちは。行政書士の岩堀です。
40代の方にはまだ早いと思われる相続対策。
でも、決して早くないのです。
それをお伝えしたくてこのブログを始めました。
毎回少しずつ、いろいろな事例を交えて相続対策の選択肢をご紹介いたします。

17.遺言を撤回できますか

これまでご説明しましたとおり、遺言書には厳格なルールが定められており、そのルールに沿わない遺言書は無効となってしまいます。

 

しかし、遺言書を書き上げるために多くのエネルギーを投入して、いったん有効に遺言が成立しても、効力発生(あなたが亡くなった時)までの時間の経過の中で、あなたの意思が変わることもあり得ます。

 

あなたが書き上げた遺言書を、あなたが亡くなる前に撤回することはできるのでしょうか。

 

遺言の目的は、あなたの最終意思を実現することです。
従いまして、あなたはいつでも遺言の方式に従って遺言の全部または一部を自由に撤回できます。
これは民法1022条で定められています。

 

また、撤回することを予め放棄することもできません。
「この遺言は絶対に撤回しない」と遺言書に書いても撤回できてしまいます。

 

では、遺言の撤回はどのようにするのでしょうか。

 

ひとつは遺言の方式に従い、撤回の趣旨の遺言を新たに作成することです。
自筆証書遺言の撤回を公正証書遺言ですることも可能です。遺言の方式は異なって良いのです。

 

そのほかに、以下のようなケースがあります。
・前の遺言と抵触する遺言がなされると、抵触する部分について前の遺言を撤回したものとみなされます。たとえば「自宅を長男に」という部分を「自宅を次男に」とするケースです。
・遺言と抵触する生前処分(贈与など)がされた時。たとえば「自宅を長男に」としていたのに、亡くなる前に長男以外に贈与するケースです。
・あなたが故意に遺言書を破棄したときは、破棄した部分について撤回したものとみなされる。

 

いかがでしょうか。
遺言書を書いたからと言って、ただちにその内容に拘束される訳ではありません。
撤回することが認められていますので、その時の状況に応じてあなたの想いに沿った内容にすればいいのです。

 

40代から始める相続対策、ご覧いただきありがとうございました。

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