遺言書という言葉を聞いたことがある方は多いと思います。でも、目的や書くべき内容はあまり知られていないのではないでしょうか。遺言書を書かなかったらどうなるのか、それをご存知の方も少ないと思います。

 

もし、あなたがご家族を残してこの世を去ってしまったら、あなたの財産はあなたの物であり続けることができません。そのような時にあなたの財産がどうなるのかが法律で定められています。

 

 

民法では、「相続」という制度があり、あなたの財産が誰の物になり(誰に帰属し)、その割合はどうなるのかを定めています。

 

「法定相続」という言葉をご存じでしょうか。あなたが遺言書を書かないでこの世を去ると、その財産は法定相続人の物になり、その相続分の割合は民法で定められた法定相続分によります。

 

ただ、法定相続は、あなたが亡くなったことによる相続開始で、直ちに具体的な財産の取得者が決まるのではなく、あなたの全ての財産が、法定相続人全員で共有する状態になるのです。

 

この共有する状態から法定相続人が具体的に取得する財産を決める手続を遺産分割協議といいます。通常は相続人間で話し合いをしてどのように遺産を分け合うのかを決定します。しかし、世の中ではこの段階で遺産を巡って争いが生じることが多いのです。

 

争いにも色々と程度があり、裁判所の審判にまで発展することもあります。

 

いかがでしょうか。相続人同士で遺産を分ける事を任せてしまうと、各々の考えや願望が衝突し、あなたの望まない結果を招くこともあり得るのです。

 

遺言書が万能というわけではありませんが、相続人同士が主張し合って紛争になることを予防する可能性を持っていると思います。

 

普段考えていないことをやり始めるのは面倒であり、気が進まないかもしれません。でも書き始めると家族の事を色々と考えて、しっかりとした内容にしたくなるのではないでしょうか。

 

法定相続による相続人間の共有状態が悪いというわけではありません。残された相続人全員で円満に解決して、遺産分割協議書を作り上げれば良いわけで、そのようなご家族はたくさんいると思います。

 

あなたの望まない結果が生じる可能性があるのであれば、それを予防または軽減させるために、そして大事なご家族の事を考える良い機会として、遺言書を作成してみましょう。

 

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